この記事では、Bリーグにおけるビデオ判定について解説します。
- ビデオ判定における良くある誤解
- ビデオ判定が適用できる場面を整理
当サイトでは、そもそもバスケットボールに詳しくない方でも理解できるよう、簡単な解説を心がけております。
参考になれば幸いです。
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Bリーグでビデオ判定を要求できるのは審判だけ
Bリーグでは、選手がビデオ判定を要求することはできません。
プロ野球やテニス等、他のスポーツで見られる「リクエスト」や「チャレンジ」のような制度は存在しないのです。
また、試合終了後にビデオ判定で判定が覆ることはありません。
これらの点は誤解されていることも多いので、しっかりと頭に入れておきましょう。
バスケットボールにおけるビデオ判定は、正式にはインスタントリプレーシステム(IRS)と規定されています。
Bリーグでビデオ判定が適用されるルール
ビデオ判定は、判定が難しい際どいプレーに適用されます。
ただし、必ずしもすべてのプレーにビデオ判定が適用されるわけではありません。
ビデオ判定は、以下の3パターンに分類されます。
- いつでも適用できるもの
- 各Qと各オーバータイムの終了間際だけ適用できるもの
- 第4Qと各オーバータイムの残りの2分間だけ適用できるもの
いつでも全てのプレーにビデオ判定が適用可能となってしまうと、試合のスムーズな進行の妨げになります。
そこで、ビデオ判定は試合の結果や流れを左右する重要なプレーに適用されるのです。
以下では、ビデオ判定の対象となるプレーを「日本バスケットボール協会:2021 バスケットボール競技規則」から引用しながらご紹介します。
Bリーグのビデオ判定は、日本バスケットボール協会の競技規則に準ずると「B1・B2リーグ戦試合実施要項 」内で明記されています
いつでも適用できるもの
ビデオ判定がいつでも適用できる場面は、以下のようなケースが規定されています。
ゲーム中のあらゆる時間帯で
・成功したフィールドゴールのショットでカウントされる得点が 2 点か 3 点か。
・成功しなかったフィールドゴールのシューターがファウルをされたあと、与えられるフリースローが 2本か 3 本か。
・パーソナルファウル、アンスポーツマンライクファウル、ディスクォリファイングファウルがそれぞれの判定基準を満たしているかどうか。あるいはアップグレードまたはダウングレードされるか、テクニカルファウルとみなされるかどうか。
・ゲームクロックもしくはショットクロックの誤操作が起こったあと、修正されそれぞれのクロックに表示される時間はどれだけか。
・正しいフリースローシューターを特定するため。
・あらゆる暴力行為の間のチームメンバー、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、チーム関係者の関与を特定するため。
- 得点に直結する判定
- ペナルティの内容に影響を与える判定
- クロックの修正
3ポイントが認められるかどうか、等は分かりやすい例ですよね。
試合の流れや得点に大きな影響を与えかねないので、ビデオ判定が認められるわけです。
各Qと各オーバータイムの終了間際だけ適用できるもの
各クォーター、オーバータイムの終了間際には、以下のような観点でのビデオ判定も可能です。
クォーターもしくはオーバータイムの終了時で
・成功したフィールドゴールのショットがクォーターやオーバータイムの終了を知らせるゲームクロックのブザーが鳴るよりも先に放たれていたかどうか。
・次の状況でゲームクロックの残り時間に何秒が表示されるか:
-シューターのアウトオブバウンズのバイオレーションが起こったとき。
ーショットクロックのバイオレーションが起こったとき。
ー8秒のバイオレーションが起こったとき。
ークォーターやオーバータイムの終了より先にファウルが起こったとき。
第4Qと各オーバータイムの残りの2分間だけ適用できるもの
試合終了間際に適用できる判定は以下のとおりです。
第4クォーター、各オーバータイムでゲームクロックに2:00 以下が表示されているとき
・成功したフィールドゴールのショットがショットクロックのブザーが鳴るよりも先に放たれていたかどうか。
・ショットとは異なる位置でファウルが起きたとき:
-ゲームクロックもしくはショットクロックのブザーが鳴っていたかどうか。
-ショットの動作(アクトオブシューティング)が始まっていたかどうか。
-シューターの片手または両手の中にボールがあったかどうか。
・ゴールテンディングもしくはインタフェアレンスのバイオレーションが正しく宣せられたかどうか。
・ボールをアウトオブバウンズにしたプレーヤーを特定するため。
1点目はブザービーターが認められるかという判定ですね。
試合の勝敗をも左右する、非常に重要な判定で、過去にはブザービーターのビデオ判定で勝敗が覆ったケースも存在します。
試合終了間際の競り合いの中では、アウトオブバウンズも試合の流れを左右します。
最後の緊迫した場面だからこそ、ビデオ判定の対象となっているわけです。
ビデオ判定が注目を集めたBリーグの事例
Bリーグでビデオ判定が特に注目を集めた事例を、いくつかご紹介します。
11名の退場劇
2016年10月30日の千葉ジェッツvsアルバルク東京戦では、コート内の揉み合いに対して11名が退場となりました。
ルール上、暴力行為の場面では選手、スタッフがインプレー中のコートに入ることを禁じられています(ヘッドコーチとアシスタントコーチを除く)。
揉み合いとなったこと自体や退場者が出たことは問題です。
ただ、この判定自体は「審判がビデオ判定を上手く活用したケース」として評価されました。
幻のブザービーター
試合終了間際にビデオ判定が適用され、得点を認めらなかったというケースはしばしば見られます。
劇的な幕切れとなる「逆転・同点ブザービーター」ですが、これが「幻のブザービーター」となるケースです。
- 2016年9月25日 三遠ネオフェニックスvs川崎ブレイブサンダース
- 2017年3月11日 横浜ビー・コルセアーズvs琉球ゴールデンキングス
等のプレーが有名ですね。
Bリーグのビデオ判定 まとめ
Bリーグのビデオ判定について、簡単にまとめます。
- ビデオ判定を要求できるのは審判だけ
- ビデオ判定は試合を左右する重要な場面に限られる
⇒タイミングと対象となるプレーが規定されている
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