この記事では、バスケットボールにおけるダブルドリブルについて解説します。
ダブルドリブルとは「一度ドリブルが終了した後に、再びドリブルをしてはならない」というバスケットボールの反則です。
体育の授業で習ったという方も多いのはないでしょうか。
当記事では、以下の観点で詳しく解説します。
- ダブルドリブルのルールを競技規則に則り解説
- ダブルドリブルに該当するケース/しないケースを整理
ダブルドリブルはシンプルなルールに感じられますが、正しく理解するには難しいルールです。
バスケットボール初心者にも分かるよう、簡単で分かりやすい解説を心がけております。
参考になれば幸いです。
【ルールを整理】ダブルドリブルとは？
ダブルドリブルとは「一度ドリブルが終了した後に、再びドリブルをしてはならない」という反則です。
違反すると、バイオレーション（反則）が宣告され、相手ボールのスローインとなります。
このルールはバスケットボール競技規則にて定められています。
プレーヤーは、ひと続きのドリブルが終わったあと、新たなドリブルをすることはできない。
バスケットボール競技規則 （24-2)より引用
ひと続きのドリブル、つまり、「ドリブル終了」を正しく理解することが重要ですね。
「ドリブル終了」の定義もバスケットボール競技規則を確認してみましょう。
ドリブルが終わるのは、ドリブラーの両手が同時にボールに触れるか、片手または両手でボールを支え持ったときである。
バスケットボール競技規則 （24-1-2)より引用
要するに、両手でボールを持ってしまったり、片手でも手のひらの上にボールを乗せてしまうようなケースはドリブルが終了したとみなされるのです。
ドリブルが終了した後は、再度ドリブルをすることはできません。
ここまでの内容をまとめてみましょう。
一度ドリブルが終了した後に、再びドリブルをしてはならない
※「両手でボールを持つ」「手のひらにボールを乗せる」という行為がドリブル終了とみなされる
ダブルドリブルが宣告されるケース
では、ダブルドリブルは具体的にはどのようなケースで宣告されるのでしょうか。
以下のようなケースが多いですね。
- 両手でボールを持つ
- 手のひらにボールを乗せる
- ドリブル中に自分の体（足など）に当たってキャッチする
⇒この後、再度ドリブルをするとダブルドリブルを取られます。
基本中の基本のプレーではあるので、プロレベルではほとんど見られない反則です。
ダブルドリブルが宣告されないケース
一方で、以下のようなケースはダブルドリブルには該当しません。
- 相手の選手に当たる
- 他のプレーヤーに当たる
- シュートを打つ（リングにボールが当たる）
⇒一度ドリブルをしていても、この後であれば再度ドリブルが可能です。
ダブルドリブルの良くある誤解
ここでは、バックボードに当たったドリブルに関する良くある誤解を紹介します。
少し難しい話なので、初心者の方は読み飛ばしても構いません。
バックボードに関するドリブルは、以下のとおり2019年にルールが改正されています。
これを誤解している方を時々見かけるのです。
- 改正前：バックボードにボールを当てる行為はドリブルである
- 改正後：バックボードにボールを当てる行為はドリブルではない
このルール改正を、「バックボードの跳ね返りをキャッチしてもダブルドリブルにはならない」と考えてしまうのは誤解です。
あくまでも「バックボードがドリブルとみなされなくなっただけ」ということには注意しましょう。
「何が違うの？」という方は以下の図をご覧ください。
つまり、ドリブルをしていた選手がバックボードにボールを当てた後、もう1度ドリブルを始めるとダブルドリブルになるのです。
リングに当たった場合はシュートを打ったとみなされるため、再度ドリブルが可能です。
このルールと誤解してしまう方がいるのでしょう。
バックボードはシュートを打ったとはみなされないわけですね。
ダブルドリブル まとめ
最後に、簡単なまとめを再掲しておきます。
一度ドリブルが終了した後に、再びドリブルをしてはならない
※「両手でボールを持つ」「手のひらにボールを乗せる」という行為がドリブル終了とみなされる
なお、以下の記事ではバスケットボールのバイオレーションについて一覧形式でまとめています。
合わせてご覧いただき、理解を深めていただけると幸いです。
関連記事：【初心者向け】バスケのバイオレーションとは？11種類のルールを解説
当記事がバスケットボールのルール理解に役立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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