バスケのルール

【初心者向け】バスケのバイオレーションとは?11種類のルールを解説

バイオレーションとは

この記事では、バスケットボールにおけるバイオレーションについて解説します。

バイオレーションとは反則のことを指していますが、「ファウル」とは明確に分けて考える必要があります。

当記事では、以下の観点で詳しく解説します。

この記事の主な内容
  • バイオレーションの規定を紹介
  • バイオレーションとファウルの違いを整理
  • バイオレーション11種類について一覧化

バスケットボール初心者にも分かるよう、簡単で分かりやすい解説を心がけております。

参考になれば幸いです。

バイオレーションとは?

バイオレーションとは、バスケットボールにおける反則です。

まずは、「バスケットボール競技規則の規定」「ファウルとの違い」の観点で解説します。

バスケットボール競技規則をチェック

バイオレーションはバスケットボール競技規則の第22条(第5章)に規定されています。

第 22 条 バイオレーション (Violations)

22-1 定義
バイオレーションは、ルールの違反である。

22-2 罰則
ルールの中で別途規定がある場合を除き、バックボードの裏側以外の場所で、違反が起こった場所から最も近い位置で相手チームにスローインが与えられる。

バスケットボール競技規則第5章 より引用
バスケマニア

この部分だけ見ると、かなりシンプルな規定ですね。

この規定に続く形で、細かいルールが規定されています。

バイオレーションは22条~31条に渡って規定されており(2021年版)、バスケットボールを理解する上で重要なルールです。

バイオレーションとファウルの違い

バスケットボールにはバイオレーションと並んで、「ファウル」と呼ばれる反則も存在します。

バスケマニア

バイオレーションとファウルは何が違うのでしょうか。

<バイオレーションとファウルの違い>

バイオレーション・ボールの取り扱い等、試合を円滑に進めるルールが対象
・違反した内容はスコアシートには記録されない
・何度違反しても退場になることはない
ファウル・体のぶつかり合い、スポーツマンらしくない行為が対象
・違反した内容はスコアシートに記録される
・1選手が5回ファウルを宣告されると退場となる(5ファウル)

バイオレーションとファウルの違いを理解できていない初心者の方は多いです。

少なくとも、ファウルは5回で退場、という違いは理解しておきましょう。

バスケマニア

それでは、バイオレーションは具体的にどのようなプレーなのでしょうか。

以下では、バイオレーション11種類のルールについて順番に解説します。

バイオレーション11種類を紹介

ここでは、以下の11種類のバイオレーションについてご紹介します。

いずれも、バスケットボール競技規則第5章「バイオレーション」に規定されています。

11種類のバイオレーション
  • 3秒ルール
  • 5秒ルール
  • 8秒ルール
  • 24秒ルール
  • ダブルドリブル
  • トラベリング
  • ヘルドボール
  • アウトオブバウンズ
  • バックコートバイオレーション
  • ゴールテンディング
  • インターフェア

この記事では簡単な概要の解説に留めております。

各ルールの詳細記事も説明と合わせて掲載しますので、詳しく知りたい方はぜひ関連記事とセットでご覧ください。

3秒ルール

3秒ルールとは、オフェンス側は制限区域内には3秒以上とどまってはいけないというルールです。

ルールのポイント・オフェンスの選手が対象(ボールを持っていなくても対象)
・制限区域(※)内に3秒以上留まっている場合に宣告される
違反した場合の罰則・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

※参考:制限区域とは以下の位置を指します。

3秒ルールの制限区域

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

5秒ルール

5秒ルールとは、5秒以内に次の動作(ドリブル・パス・シュート)に入る必要があるというルールです。

ルールのポイント・オフェンスの選手は5秒以内に何らかのアクションを起こさなけらばならない
・相手ディフェンスが近づいてこない場合は、5秒ルールは適用されない
違反した場合の罰則・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

8秒ルール

8秒ルールとは、8秒以内にボールをフロントコートに運ぶ必要があるというルールです。

なお、フロントコートは以下のエリアを指しています。

バスケのフロントコート解説
ルールのポイント・オフェンスの選手は8秒以内にボールをフロントコートに運ぶ必要がある
・オフェンス選手は両足をフロントコートに着地しておく必要がある
違反した場合の罰則 ・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

24秒ルール

24秒ルールとは、ボールを保持したチームは、24秒以内にシュートを打つ必要があるというルールです。

ルールのポイント・ボールを保持したチームは、24秒以内にシュートを打つ必要がある(シュートが入るもしくはリングに当たる必要がある)
・シュートが外れてオフェンスがリバウンドを取るケース等、14秒以内にシュートを打つ必要がある例外あり(14秒ルール)
違反した場合の罰則 ・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

ダブルドリブル

ダブルドリブルとは「一度ドリブルが終了した後に、再びドリブルをしてはならない」というルールです。

ルールのポイント・一度ドリブルが終了した後に、再びドリブルをしてはならない
※「両手でボールを持つ」「手のひらにボールを乗せる」という行為がドリブル終了とみなされる
違反した場合の罰則 ・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

トラベリング

トラベリングとは「ボールを持った状態で3歩以上歩いてはならない」というルールです。

ルールのポイント・ボールを持った状態で3歩以上歩いてはならない
・床に足がついた状態でボールをキャッチした場合、その足は0歩目とみなされる(ゼロステップ)
違反した場合の罰則 ・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

ヘルドボール

ヘルドボールとは「どちらのチームのボールでもなく、試合が止まる状態」を指しています。

ルールのポイント・両チームの選手がボールを同時に掴み、どちらもボールを占有できない時が該当する
・ボールがリングに挟まって落ちてこない時が該当する
・ボールがコート外に出たが、どちらのチームが出したのか判断がつかない時が該当する
違反した場合の罰則 ・オルタネイティングポゼション(ボール保持の権利を両チームに交互に与えるという仕組み)にてスローインとなる
※NBAはジャンプボールで再開

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

アウトオブバウンズ

アウトオブバウンズとは「コートの外にボールが出ること」を指しています。

ルールのポイント・ボールがコート外でバウンドすると宣告される
・ボールを持つ選手がコート外に出ると宣告される
違反した場合の罰則 ・相手ボールとなり最寄りのラインからスローインとなる

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

バックコートバイオレーション

バックコートバイオレーションとは「オフェンスはバックコートにボールを戻してはならない」というルールです。

ルールのポイント・ オフェンスはバックコートにボールを戻してはならない
・フロントコートからフロントコート、バックコートからバックコートへのパスは問題なし
違反した場合の罰則 ・ドリブルの場合:バックコートバイオレーションが宣告された位置から最も近いサイドラインから相手のスローインで再開
・パスの場合:パスを受け取った選手の位置から最も近いサイドラインから 相手のスローインで再開

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

ゴールテンディング

ゴールテンディングとは「落下中のシュートは触れてはいけない」というルールです。

オフェンス、ディフェンスの双方に適用されるのが特徴です。

ルールのポイント・シュートが最高到達点に到達した後、リングより上のボールに触れてはならない
・フリースローの場合は、ボールが最高到達点に到達する前でもゴールテンディングとなる
違反した場合の罰則
(オフェンスの反則)
・シュートは無効となり、相手チームのスローインで再開
違反した場合の罰則
(ディフェンスの反則)
・相手チームに得点が与えられる(得点はそのボールがバスケットに入った場合と同様に取り扱われる。)

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

インターフェア

インターフェアとは「シュートが打たれた時にバックボードやリングに触れてはいけない」というルールです。

ルールのポイント・シュートが打たれた時にバックボードやリングに触れてはいけない
※ネットに触れることもインターフェア
違反した場合の罰則
(オフェンスの反則)
・シュートは無効となり、相手チームのスローインで再開
違反した場合の罰則
(ディフェンスの反則)
・相手チームに得点が与えられる(得点はそのボールがバスケットに入った場合と同様に取り扱われる。)

さらに詳しい詳細は以下の記事で解説しております。

気になる方は合わせてご覧ください。

バイオレーション まとめ

ここまで、以下の11種類のバイオレーションについてご紹介しました。

11種類のバイオレーション
  • 3秒ルール
  • 5秒ルール
  • 8秒ルール
  • 24秒ルール
  • ダブルドリブル
  • トラベリング
  • ヘルドボール
  • アウトオブバウンズ
  • バックコートバイオレーション
  • ゴールテンディング
  • インターフェア

各解説とセットで掲載した関連記事では、さらに踏み込んで解説しております。

当サイトがバスケットボールの理解に役立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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